全てはLiveのためにデザインされたコンソール

ライブサウンドは元々スリリングなもの。

パフォーマーとオーディエンス間の即時的でダイレクトなインタラクション、何が起こってもおかしくない可能性、始めに正しく理解する必要性…だからライブのミキシングはやめられない。

I/Oの需要がより大きくなり、複雑なシステムもますますバージョンアップするにつれ、パフォーマンスよりもテクノロジーばかり注目されてしまう恐れがあります。

dLiveのデザインが目指したのは、処理能力を多く備え、難しいライブを柔軟にこなすことができる究極のミキシング・システムを創ることです。

もう一方で、すべての機能を手元に集め、操作しやすい直感的なツールをライブのミキシングに生かすデザインを実現しました。

心地よいユーザーインターフェース

多くのデジタル・コンソールがアナログミキサーと同じ効果を創ろうとする中、私達が使い慣れているスマートフォンやタブレットを利用した真のデジタルを追求したのがdLive。

dLiveコンソールの単一または対になった、12インチ容量性タッチスクリーンは、ピンチやスワイプ、ドラッグ&ドロップで簡単に使いこなすことができます。カスタムメイドの「ウィジェット」エリアをスクリーン上に設定して、シーンやメーター、FXやその他のカスタム制御を管理することも可能です。ワンノブ制御・1機能ロータリー制御で構成されたスクリーンが、キー処理機能における触知性制御のクリエイティビティや即時性を可能にし、スクリーン上に表示されたビジュアル・フィードバックと調和して機能します。

ロータリー・ノブは、最適化されたグリップと精密制御、機能を色づけして見やすくしたRGB照明を実現するため、20回以上テストされました。

明快なワークフロー

ますます複雑になったシステムと、急速に増大するI/Oのため、エンジニア達のステージ上での作業は減り、様々な技術を多用するようになってきています。dLiveのデザインプロセスを通して、エンジニア達がミキサーではなく、ミキシングに集中できるような、素早く透明性のあるワークフローを創ることを目指しました。dLiveのレイアウトは、全てカスタム可能なため、ユーザー自身が手がけるライブに合わせて、ミキシング・インターフェースを創造することができます。どの入力やミキシングも、各バンクやレイヤーに割り当てることができ、バーチャル・スクリブル・ストリップが、分かりやすいネーミングとカラーコードで入力やミキシングを表示します。

さらに、26の設定可能なソフトキーと、スクリーン毎に6つ設定可能な3ページのロータリーを搭載しています。

強固な設計

dLiveプロジェクトのメカニカル・デザイナーは、以前はタンクコマンダーとして活躍していたことを生かし、サイドに高質の金属とキーポイントに折り畳んだスチールを使用することで、dLineの全コンソールはより強固な造りになり、力と重さのバランスを最適化したデザインとなっています。他のコンソールとは違い、MixRackとエキスパンダ(拡張機)は、冗長のためのデュアル・パワーサプライ・スロットを備えていながら、安心感のある頑丈なホット・スワッパブルPSUデザインを使用しています。さらに、システム全体のオーディオ接続機能には、さらなる冗長性を実現しただけでなく、太陽の光りが当たる屋外でも使用できるよう、コンソールの照明には特別の注意を払っています。

dLiveサーフェースラインナップ

XCVI コア

dLiveのパワーは、 ALLEN & HEATHの研究開発チームが開発したXCVIコアに、最新のFPGA技術を使用しました、36平行のバーチャル処理コアを備えています。これにより、96kHz のサンプリング・レートで160×64の処理チャンネルを機能させるだけの十分な電力が確保できます。このコア内にある6つの平行ミキシング・エンジンは、サンプル毎に1万以上のクロスポイントを計算し、FPGA ルーターは3,000 x 3,000のオーディオ・パスを備えています。 XCVIの巨大な電力 (1秒につき250億の操作)により、dLive から128のフル処理入力と16のFXステレオ・リターン、64の設定可能なバス・アーキテクチャ、究極の正確さとノイズ・パフォーマンスを追求した可変ビット深度、96ビットのアキュムレータを使用した無限のバーチャル・ミックスヘッドルーム、業界でも最小の0.7msのレテンシーを実現しました。

ディープ プロセッシング

ディープ・プロセシング・アーキテクチャには、dLiveの入力とミックス・チャンネル内に直接、最新のコンプレッサとプロセシング・エミュレーションが埋め込まれています。グラフィックEQやコンプレッサ・モデル等のカスタムメイドのアルゴリズム配列は、FXスロットを焼いたり、セットアップすることなく、オンザフライで書き込み可能。外付けプラグインにおなじみの待ち時間やライセンス取得等の面倒もなく、必要な時にすぐに使えます。スロー・オプトモデル、様々なRMS検知とソフトニー回路等のオーディオのニュアンスやこの業界独特の非直線的な弾道性を、コンプレッサ・モデルが、超高速ピークとRMSベースの圧縮・制限装置を通して上手く捕らえることが出来ます。

RACKEXTRA FX

RackExtra FXポートフォリオは、内蔵プロセシングがもたらす便利さと即時性とともに、本来の質と専門的なプラグイン幅広いチョイスを実現。最も愛されるべき外付けアナログ装置のエミュレーションを創り上げることに情熱を注ぎました。XCVIコアの電力を利用して、強力なDSPカーネルをFPGA内に内蔵したことにより、リバーブ、ディレイ、モデュレータ・アルゴリズムをdLiveに統合しました。16のFXスロットには専用のステレオ・リターンが備わっています。

DLIVE MIXRACK ラインナップ

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