Case studyRoom Acoustics
ルームアコースティック可変システム採用例 リバティ大学(アメリカ)
リバティ大学コンサートホールはMeyer Soundのルームアコースティック可変システム”Constellation”を使用し、様々な用途に対応します
リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

リバティ大学コンサートホールは室内音響可変システム"Constellation"をはじめ、Meyer Soundの様々な製品を採用し、建築音響特性をコントロール可能なパフォーマンス施設としてデビューさせ、新しいホールの基準を創造しました。

この施設は学生、教員、ゲストは勿論、周辺地域のコミュニティにも活かされ、正確に調整されたアコースティック環境であらゆる音楽ジャンルにふさわしい響きを体験できます。

  • 用途、音楽ジャンルに応じて可変可能な音響可変システム

    リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

    リバティ大学ミュージックスクールは主要音楽プログラムの一環で、音楽と教会芸術の中心となり、オーケストラ、合唱の為の世界的トップクラス会場の建設を宣言しました。

    任命された建築会社は音響コンサルタントであるCreative Acoustics社のDavid Greenberg氏に様々な用途にわたって最適な音響レスポンスを提供できるホールデザインを依頼します。


    『当初はクラシック演奏に最適なホールを設計するだけでしたが、用途に合わせ、建築的に可変可能な機構はありませんでした』と、Greenberg氏は語ります。 『しかし、このホールは大学のもの、バラードからロックに至るまで、様々に増幅された音楽スタイル等、多数のプログラムに使われるでしょう、ツアーのコンサートも来るでしょう。それで、Constellationを使用して響きをデザインしたのです』『Meyer Soundのチームと密に協力して、Constellationのパフォーマンスを理解し、そして大学ではそれら技術を利用して最大限活用できるプランを考えたのです。』

    リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

    Greenberg氏はお互いに補完する2つの調整可能なシステムを持つことで、リスニング環境を作るためのユニークなアプローチを試みました。

    『アコースティック的に、ディケイ(減衰音)を正確に調整することができます』彼は続けます『リバーブ成分を除けるのでクリアにしたい音に対して残響でマスクされません、ここでは物理的なアコースティックに初期リバーブの減衰をすることができます。』

    究極の利点は、柔軟性が高い事です。『特定タイプの音楽は他のタイプの音楽よりも利点を持ちますが、2つを組み合わせることで最適なレスポンスの幅が広がります』

    このシステムを構築するにあたり、決断を下したのはConstellationを最初に採用したノースランドの教会を見学した時でした。音楽院の学長がそこでの体験を大変気に入り、新たに作るホールでもこれを行う必要があると言ったのです。


    ホールの物理的な音響は吊り機構によるドレープや垂直バナーなどで組まれ、ステージ後ろの壁領域や周囲の壁を選択して覆います。

    リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

    Constellationのコンポーネントは48個のマイクで構成され、VRAS音響アルゴリズムをホストする4つの専用プロセッサー(各残響ゾーンごとに1つ)を含むD-Mitriデジタル・オーディオ・プラットフォームに信号を送ります。

    リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

    得られた音響特性は、反射面の残響効果をエミュレートするためにホール全体に分散された303個のコンパクトスピーカーと18個の小型サブウーファーによって空間内に生成されます。

    リバティ大学コンサートホール_Meyer Sound

    このホールでは、大学の自主イベントに加えて、市民交響楽団のコンサートやバレエなど、フルアンサンブルの様々なイベントが行われます。

    Gerringer氏は『カンファレンス、各種式典、更には大統領演説まで、1600席のフォーマットに対応した様々なイベントが開催されます、様々な演目に対し響きを変えられるので、このホールでは制限はありません』


    Meyer Sound_LEOPARDく

    直接PAが必要な場合、ホールにはMeyer SoundのLEOPARDコンパクトリニアラインアレイシステムが導入されています。

    『LEOPARDラインアレイは私たちの期待を超えたパフォーマンスでした』と、Greenberg氏は語ります。

    『これらはクリーンでクリアなサウンドで、幕の有無に関係なく、上手く機能しています。私自身もミキシングエンジニアですので、ほかのPAスピーカーでは失われてしまう音もLEOPARDならばちゃんと聞くことができます。まるで大きなスタジオモニターのようです』