CREATEMAPP 3D
サウンドシステムのパフォーマンスを視覚化する賢い方法
システムデザインの新次元

MAPP 3 DはmacOSおよびWindows用の無料ソフトウェアアプリケーションで、正確で高精度な音響エネルギー分布予測を3次元の音場で行う、パワフルな多目的サウンドシステム設計ツールです。プリプロダクションからショー後の分析まで、プロセスを合理化し、設計をシンプルで正確な3 Dモデルに統合する機能により、作業を迅速かつ効率的に行うことができます

 

まったく新しい平面予測

3次元モデリングは、システム設計に新しいレベルのディテールと容易さをもたらし、複雑なモデルの視覚化や軸外応答の測定、会場のセクション間でのパフォーマンス比較をより簡単にします。MAPP 3 Dは、従来のキャリブレーション信号ソースに加えて、音楽の最大リニアSPLを決定するための新たな業界標準であるM-Noiseをサポートしています。

 

設計から統合までのシームレスなワークフロー

MAPP 3 Dでは、Meyer SoundのGalileo GALAXYネットワークプラットフォームおよびCompassコントロールソフトウェアとのシームレスな統合により、システム設計、予測、最適化、制御が1つの合理化されたワークフローにまとまります。会場に足を踏み入れる前に、オフラインでシステムの構築や設計のアイディアを練ることができます。完全なシステムレイアウトを作成し、仮想または実際のGALAXYデバイスに接続して同期し、MAPP 3 Dやコンパスを使用して出力処理にリアルタイムで変更を加えることができます。

 

直感的なインターフェイスの内部

システム設計から現場での最適化、イベント後の分析まで、MAPP 3 Dはワークフローを簡素化し、クルーリソースを合理化します。MAPP 3 Dの直感的なインターフェースは、複数のスピーカー、アレイ、測定マイクをサポートしています。複数のシステムの入力、イマーシブシステムの構築、傾斜サブウーファーアレイのモデリング、およびその他のカスタム構成を行うことができます。レイヤー管理機能により、モデルをすばやく改良できます。MAPP 3 Dソフトウェアはローカルでの処理となり、インターネットに接続する必要はありません。

 

アイデアを構想から現実へ
完全なデザインの可視化

会場の図面がなくても問題ありません。内包の描画プログラムから、従来の様々なステージ形状を表す設計オブジェクトのコレクションに至る、MAPP 3 Dの一連の精巧なデザインツールを使用して、3次元設計を細部まで構築、改良してください。MAPP 3 Dは、CADファイルとSketchUpファイルを読み込むことができ、読み込んだファイル内のオブジェクトにスナップすることができます。推測での作業や面倒な座標の入力は必要ありません。

 

信頼できる精度

MAPP 3 Dのスピーカー性能は、Meyer Soundの無響室で1/48オクターブの分解能で測定された65,000以上の3次元測定ポイントに基づいています。低域は12.5Hzまで、スピーカーの全帯域幅にわたって正確に予測が可能です。 つまり、MAPP 3 Dの仮想マイクを使用して測定した結果は、実際のマイクを使用して得た結果と同じになります。

 

M-NOISEによるリニアパフォーマンスの予測

リニア性に優れたサウンドシステムは、どの出力レベルでも一貫したレスポンスを実現します。従来のテスト信号に加えて、MAPP 3 DはM-Noiseを使用して音楽のヘッドルームとリニアピークSPLを予測します。MAPP 3 Dのトレースの保存および呼び出し機能により、統合されたシステムの表示とヘッドルームの確認が容易になります。MAPP 3 DにはMeyer Soundスピーカー全製品の感度データが含まれ、実際のSPLや減衰の予測表示ができます。

 

パワードシステムの利点の活用

MAPP 3 Dは、性能を均⼀にするため非常に厳しい許容誤差に合わせて製造されたセルフパワードスピーカーを使用し、本来の利点を生かしています。セルフパワードシステムは、アンプの種類、アンプの出力構成、およびスピーカケーブルの長さなどで起こる予測変動をなくし、よりシンプルで正確な設計プロセスを可能にします。

 

  • リリースノート
  • システムリクエスト
  • MAPP 3Dリリースノート

    Version 1.0.0


    新機能


    3D環境とワークフロー:

    MAPP 3Dには、以前のバージョンから改善されたワークフローが導入されています。ユーザーは、完全なシステムレイアウトの作成、バーチャルまたは実際のGALAXYデバイスに接続して同期し、MAPP 3DまたはCompassを使用して出力処理にリアルタイムで変更を加えることができます。予測とシステムチューニングを同じワークフローで結合できるようになりました。


    M-Noise SPLデータ:

    M-Noiseは、スピーカーシステムの最大リニア出力の標準化された測定を促進する新しいテスト信号です。これは数学的に導出されたテスト信号であり、音楽のダイナミック特性を効果的にエミュレートします。音楽コンテンツの再生が必要なアプリケーションでは、M-Noiseを使用すると、他の既存の方法よりもはるかに正確にスピーカーシステムのリニアピークSPLを測定できます。1つの入力タイプでは、それ自体ではスピーカーのすべてのヘッドルーム機能を明らかにできないため、MAPP 3Dは、さまざまな入力ソースを使用して利用可能なヘッドルームに関する情報を表示します。データシートの単純なSPL数値は、高度なリニアシステムの本質的な特性を反映していません:レベルを上げても音が変化しません。「MAPP 3D Measurement」ウィンドウの「Headroom」タブには、Meyerサウンド製品のM-NoiseおよびB-Noiseが表示されます。トレースの保存および呼び出し機能により、統合されたシステムが表示され、システム設計に十分なヘッドルームがあることを確認できます。


    グラデーションサブウーファーアレイ設定ツール:

    1100-LFC、900-LFC、750-LFC:Meyer SoundのLFシリーズ製品は、それぞれ指向性アレイで構成できるため、スピーカ背後のSPLを低減できます。各スピーカーのリニア性により、指向性パターンは非常に高いレベルでも正確に動作します。指向性アレイは、いくつかのユニットが反対方向を向いた状態で、互いに同一平面上にある(グラウンドスタックまたはフライングアレイのどちらかで)複数の低周波ユニットを配置することによって達成されます。反転されたスピーカーの出力は、ユニットの背後に通常存在する他のスピーカの出力をキャンセルする一方で、前方に向けられるSPLを増加させます。Meyer Soundは、グラデーションサブウーファーアレイを最適に設定するツールをMAPP 3 D内に提供しています。サウンドフィールドに挿入されると、グラデーションサブウーファーアレイオブジェクトのままで、2番目のプロセッサーチャンネルに正しいディレイ時間を自動的に割り当てることができます。これらの自動化された設定のいずれかを無効にするために、オブジェクトをフライングスピーカシステムに変換することができます。グラデーションサブウーハーアレイは、MAPPプロジェクトファイルに保存されます。


    フライングスピーカシステムのマルチレベルオートスプレイ:

    オートスプレイ機能は、フライングスピーカーシステムに均等な距離範囲のスプレイ角度を提供します。ツールメニューから「Auto-Splay」を選択し、自動拡張するスピーカーシステムを選択して、各予測平面に要素を割り当て、システムの拡張角度を開始点として推定します。スプレイ角度は、フライングスピーカーシステム設定ウィンドウ、またはアレイを選択したときのエクスプレス設定から微調整できます。複数のアレイをオートスプレイするには、別のアレイを選択してこのプロセスを繰り返します。オートスプレイウィンドウを使用してシステム設計をアシストするために、アレイを再配置し、Auto-Splayウィンドウから予測を実行できます。オートスプレイ機能には、1つのアレイに対して複数の予測平面にわたるスプレイアングルを計算する機能が追加されました。最良の結果を得るために、ユーザーは各予測平面に対して新しく調整可能な「Aiming Factor」エイミングファクター、「Smallest Splay Limit」最小スプレイリミットおよび「Largest Splay Limit 」最大スプレイリミットのパラメーターを利用できます。「Assigned Elements per Prediction Plane」予測平面ごとに割り当てられた要素を選択する際に役立つように、「Elements Linear Coverage」要素リニアカバレッジの値が平面ごとに提供されます。この値は、アートスプレイが適用された後の中心線間のおおよその距離を示します。


    測定ビュー:

    「Measurement View」測定ビューでは、デフォルトで4つのIFFTチャートがすべて表示されます。ライブトレースは、ヘッドルームモードと周波数およびIFFT特性(SIM) モードの両方で、4つの個別のメモリースロットに保存して呼び出すことができます。ゲインオフセットは、「Processor」プロセッサー、 「Room」ルーム 、「Result」リザルトで使用できます。Auto Set Delayボタンを使用すると、ソース信号にディレイが挿入され、ソース信号と測定信号の間の相対時間がゼロになります。メモリートレースプロットは、使用可能なすべての測定モードで、ライブトレースとともに異なる色で表示されます。トレースは、必要に応じて表示または非表示にできます。トレースはMAPPプロジェクトファイルに保存されます。自動設定される伝搬ディレイ補正値はマイク固有であり、マイク間の切り替え時に保持されます。


    LEOファミリー製品:

    LEO-M、LYON-M、LYON-W、LEOPARD、およびLINAは、フライング、グラウンドスタック、および個別のスピーカーシステムで利用できます。


    LFファミリー製品:

    1100-LFC、900-LFC、および750-LFCは、フライング、グラデーション、個別、およびグラウンドスタックスピーカーシステムで利用できます。


    ULTRA-X40 / 42:

    ULTRA-X40 / 42は、N-Pointおよび個別スピーカーシステムで使用できます。


    USW-210P:

    USW-210Pが、個別スピーカーのプロパティウィンドウの使用可能な製品のリストに追加されました。


    PDFエクスポートオプション:

    スピーカーシステムレポートとインベントリーは、PDFドキュメントとしてエクスポートできます。


    オフライン予測:

    ユーザーコミュニティから寄せられた要望の1つは、インターネットに接続せずに作業できるようにすることです。システムのパフォーマンスを予測するために認識情報は必要なくなりました。ライセンス認証を確認し、スピーカー製品ライブラリーとアプリケーションへの更新を確認するには、30日ごとにユーザー認証情報が必要です。


    製品カタログ:

    MAPP 3Dバージョン1.0.0には、次の製品が含まれています。


    LEO-M, LYON-M, LYON-W, LYON-WXT, LEOPARD, LINA, 1100-LFC, 900-LFC, 750-LFC, UPQ-D1, UPQ-D2, UPQ-D3, ULTRA-X40 (110×50), ULTRA-X40 (50×110), ULTRA-X42 (70×50), ULTRA-X42 (50×70), UP-4slim, UP-4slim W/P, USW-210P, UPQ-1P, UPQ-2P, UPA-1P, UPA-2P, UPJ-1P (80×50), UPJ-1P (50×80), UPJunior (50×80), UPJunior (80×50), UP-4XP, MINA, JM-1P, HMS-10, HMS-12, HMS-15 AC, HMS-5, Acheron 80, Acheron 100, Acheron Designer, Acheron Studio, X-800C, X-400C

  • MAPP 3Dシステム要件

    一般的な要件


    サポートされているオペレーティングシステム

    ・macOS 10.15 (Catalina)

    ・Windows 10 64-bit


    エントリーレベルでのハードウェア要件

    小規模プロジェクト、詳細レベルの低い単純なモデル/図面、単純なレンダリング(小規模住宅プロジェクト、小規模劇場、小規模造園設計など)


    ・プロセッサー:64ビットIntel Core i5(または同等のAMD)、クロック2GHz以上

    ・RAM:4GB以上

    ・グラフィックカード:1GB以上のVRAMを搭載したOpenGL 2.1互換のグラフィックカード

    ・ディスプレイ解像度:1440 x 900以上

    ・ハードディスク:全ライブラリを使用する完全インストールには、10GBの空きディスク容量が必要です。



    推奨されるハードウェア仕様

    中級レベル

    中規模プロジェクト、中程度の詳細度の複雑なモデル/図面(小規模商業プロジェクト、中規模の娯楽施設、住宅地のモデリングなど)


    ・プロセッサー:64ビットIntel Core i5(または同等のAMD)、クロック2GHz以上

    ・RAM:8GB-16GB以上

    ・グラフィックカード:2 GB〜4 GB以上のVRAMを搭載した専用のOpenGL 2.1互換グラフィックカード

    ・ディスプレイ解像度:1920 x 1080以上

    ・ハードディスク:全ライブラリを使用する完全インストールには、10GBの空きディスク容量が必要です。


    上級レベル ハードウェア仕様


    ・プロセッサー:64ビットIntel Core i7(またはAMDと同等)、クロック3GHz以上

    ・RAM:16GB-32GB以上

    ・グラフィックカード:4GB以上のVRAMを搭載した専用のOpenGL 2.1互換グラフィックカード

    ・ディスプレイ解像度:1920 x 1080以上

    ・ハードディスク:全ライブラリを使用する完全インストールには、10GBの空きディスク容量が必要です。